「金継ぎ」―壊れたものに新たな美を宿す日本の伝統
- 伝統屋 暁
- 9 時間前
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どうも、伝統技術を愛してやまない伝統屋 暁のスタッフです!
先日発表した「ミラノコレクション」は、
日本の伝統的な陶磁器の修復技法である「金継ぎ」の美意識を取り入れています。
今日はその「金継ぎ」のことをまとめたいと思います。
<金継ぎとは>


金継ぎは割れたり欠けたりした器を漆でつなぎ、修復する日本の伝統的な技術です。
漆には乾燥させると人体に無害で非常に強力な硬化作用を持ちます。
素材を守る性質があり、天然の接着剤とも言われています。
「金継ぎ」はこの漆に金や銀、時にはプラチナの粉で装飾することで、美しくよみがえらせる方法です。
<発祥ときっかけ>
今のような金継ぎ技術が誕生したのは安土桃山時代から江戸時代、一説には足利将軍が愛用していた茶碗を修理したことがきっかけと伝えられています。
この技法は、次第に茶道の世界へと広まり、特に千利休をはじめとする茶人たちが「侘び寂び」の美意識と結びつけて受け入れることで、茶の湯文化が発展した京都や奈良を中心に広まったと考えられています。
<侘び寂びの精神と金継ぎ>
金継ぎは、単なる修復技術にとどまらず、日本の「侘び寂び(わびさび)」の精神を体現するものとして重要視されてきました。
「侘び」とは、簡素で控えめな美しさを大切にする心、「寂び」とは、時間の経過による風格や味わいを愛する心を指します。
茶道の世界では、完璧なものよりも不完全なものに美しさを見出すことが重視されており、金継ぎによって生まれ変わった器も、その傷跡を隠すのではなく、あえて際立たせることで、より深みのある美しさを表現しています。
西洋では、壊れたものは修復して元の姿に戻すか、新しいものに買い替えることが一般的ですが、日本では「壊れたこと自体に意味があり、それを受け入れることで新たな価値を生み出せる」という考え方が根付いています。
この独自の美意識こそが、金継ぎの魅力を支えているのです。
<現代の金継ぎとその広がり>
近年、金継ぎは日本国内だけでなく海外でも注目を集めています。
特に「Wabi-Sabi(侘び寂び)」という概念とともに、持続可能なライフスタイルやサステナブルな価値観と結びつけられ、環境問題への意識が高まる中で再評価されています。
また、日本国内では、伝統的な漆を使う本格的な金継ぎだけでなく、初心者向けの簡易金継ぎキットも販売されており、多くの人が手軽に体験できるようになっています。
金継ぎを通して、ものを大切にする心や、日本の伝統文化に触れることができるのは、現代においても意義深いことです。
さらに、金継ぎはアートとしての側面も持ち、陶器だけでなくガラスや木工品にも応用され、新たなデザインとしての可能性が広がっています。
こうした創造的な発展が、伝統文化を次世代へとつなげる大きな役割を果たしているのです。
私も先日、金継ぎからヒントを得て、オリジナルのガラスアートを創っている方の作品を見る機会がありました。
その方は、普通壊れた陶器などは捨ててしまうところを、金継ぎによってさらに美しく蘇っている姿に感動し、その発想をガラスにも取り入れ、今では世界的に認められるアーティストになられています。
金継ぎは、単なる修復技術ではなく、日本独自の美意識や哲学を反映した伝統文化です。
その歴史や侘び寂びの精神、人生に通じる深い哲学的な意味、そして現代における新たな広がりを知ることで、より深くその魅力を感じることができます。
そんな金継ぎからヒントを得た「ミラノコレクションシリーズ」はこちらです▼
壊れたものをただ直すのではなく、そこに新たな価値を見出す。
この金継ぎの精神は、器だけでなく、私たち自身の生き方にも通じるものがあるのかもしれませんね。
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