どうも、伝統技術を愛してやまない伝統屋 暁のスタッフです!
今回は秋らしい日本の伝統色についてです。
日本の伝統色には、自然や季節の移ろいに対する人々の繊細な観察と、それを言葉で表現したいという気持ちが込められていると思います。
まずは「栗色(くりいろ)」
栗、美味しいですよね〜!
栗色(くりいろ)とは、栗の皮のような深みのある茶色です。
大地の色にも近く、安定感や重厚感を与えます。
実は栗皮色(くりかわいろ)もあるんです!
栗は実も樹皮も染材となるそうですよ。
調べてみましたが、染めるのはなかなかに大変そうでした。
『葡萄色』
「ぶどういろ」のほかに「えびいろ」とも読みます。これはなかなか読めないですね!
ヤマブドウの実が熟した様子がエビに似ていることから、「エビカズラ」と呼ばれるようになり、その実の色を「えびいろ」と呼ぶようになったと考えられています。
深みのある赤紫色が特徴です。巨峰のような色ですね。
余談ですが、今年は暑くてぶどうの色が薄くなっているところもあるらしいです。
江戸中期頃から「ぶどういろ」と呼ばれるようになり、『海老色(えびいろ)』と区別されるようになりました。
『海老色(えびいろ)』の方は伊勢海老は食べている餌によって色合いが変わることもあり、「濃い赤紫」から「濃い赤茶色」まで大きく幅があるそうです!
おもしろいですね!
葡萄染(えびぞめ)という色もあります。
平安時代に宮廷の女官に好まれたらしく、『枕草子』に「女の表着は薄色、葡萄染、萌黄、桜、紅梅、すべて薄色の類 たぐい」という表記がみられます。
『衣服令』によると服色条九番目の色です。
「柿色(かきいろ)」
秋の代表的な果物、柿の色をそのまま表した温かみのあるオレンジ色です。
収穫の喜びや実りの秋を感じさせる色です。
柿渋色(かきしぶいろ)もあります。
こちらはオレンジと言うより、灰がかった黄赤色で歌舞伎役者の一門、市川家がよく用いていた色であるところから、俗に「団十郎茶」とも呼ばれます。
「紅葉色(もみじいろ」
秋の紅葉を連想させる、赤みがかった黄色やオレンジ色です。
美しい自然の風景を連想させ、心が安らぐような温かみのある色です。
「茜色(あかねいろ」
茜草という植物の根から採れる染料で染めた、深紅の色です。
秋の夕焼けや、燃え盛る炎を連想させ、情熱や力強さを感じさせる色です。
引用:伝統色のいろは https://irocore.com
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